2015.11.18更新
様変わる若人多し秋韮山 |
石内 螢子 |
悪しからず無礼を許せお茶の花 |
石丸 定悦 |
大好きでおかずはいらぬ根深汁 |
井上 節子 |
茶の花や零れし畑あたたかし |
岩田栄子 |
寝床まで鼻を擽る根深汁 |
大木 八重子 |
立冬や四方の山々気負いなし |
岡田 敬子 |
散り急ぐ桜紅葉を惜しみけり |
加藤 美千枝 |
茶の花ややっと慣れたる隣りの子 |
斉藤さよ子 |
根深汁父は元気が宝です |
高橋浩美 |
野紺菊摘みつみ谷戸へ檀家寺 |
堤 悦子 |
何事も基本が全て根深汁 |
露木淑子 |
茶の花や人を育てる好奇心 |
永井えいこ |
おむすびをほうばる笑顔運動会 |
中田久美子 |
茶の花や咲けば華やぐ裏通り |
長野辰弘 |
街道や庭師精出す冬仕度 |
日野美恵子 |
冬仕度一日母さんお借りもす |
露木華風 |
投稿者: 露木接骨院
2015.11.02更新
新松子上がる坂道ころころと |
石内 螢子 |
菊膾今宵の膳を飾りけり |
石丸 定悦 |
朝まで踊り明かそう新松子 |
井上 節子 |
安曇野の石仏穏す蕎麦の花 |
岩田栄子 |
鳥渡る渡来物の案内きて |
大木 八重子 |
鶸鳴きて一樹にあそぶ山の寺 |
岡田 敬子 |
床の間や日向の温み心地よし |
加藤 美千枝 |
十七年続く同士や赤葡萄 |
斉藤さよ子 |
新松子五右衛門風呂に出逢いけり |
高橋浩美 |
祖母の忌や客を誘う蓼の花 |
堤 悦子 |
小鳥来る子は三歳の反抗期 |
露木淑子 |
荒波の覚悟の船出新松子 |
永井えいこ |
皆無口待合室に曼珠沙華 |
中田久美子 |
ベッドにて眺む名月のぼりけり |
長野辰弘 |
新天地期待と不安鳥渡る |
日野美恵子 |
芋堀らな栗や芒のととのえて |
露木華風 |
投稿者: 露木接骨院
2015.11.02更新
山歩き匂いが誘う藤袴 |
石内 螢子 |
バリ行きの置いてきぼりの残暑かな |
石丸 定悦 |
立ち食いの蕎麦屋の隅に藤袴 |
井上 節子 |
信州の空の青さや蕎麦の花 |
岩田栄子 |
菩提樹の実を分け合いて山くだる |
大木 八重子 |
ちちの忌や竹伐るこだま背山より |
岡田 敬子 |
銀杏を剥いて持て成す茶碗蒸し |
加藤 美千枝 |
旅の宿姉の思い出蕎麦の花 |
斉藤さよ子 |
新蕎麦やまだかまだかと祖父の待つ |
高橋浩美 |
あやとりの小指が降らす星の雨 |
堤 悦子 |
水旨くなったと父の声は秋 |
露木淑子 |
藤袴孫と背丈を比べけり |
永井えいこ |
平凡な日々に感謝す菊なます |
中田久美子 |
散歩道地蔵に今朝も挨拶を |
長野辰弘 |
旧の盆兄は癒され膳囲む |
日野美恵子 |
大夕焼仰ぐ八月十五日 |
露木華風 |
投稿者: 露木接骨院